寒(歓)と暖(談)

今朝の東京は寒さがひとしおでした。
今日の最低気温の予報が14度。
昨日の17度を3度も下回っています。
それでいて最高気温は22度の予報。
現在(10時50分)が16度なので、これから午後にかけて6度も上昇するのでしょう。
寒暖の差が10度前後の日が続くと、体調を崩しやすくなるから要注意です。

昨日の昼は、首都大学東京のH教授に久しぶりにお会いし、半蔵門で昼食を。
昨日の最高気温は19度で、今日より寒く感じましたが、H氏が行きつけの「北海道料
理店」で、サーモンやイクラやカニ等の食材がふんだんに詰め込まれた、豪華定食弁
当を食べながらの歓談で、心身共に温まりました。
H氏は保健医療対策、特に「健康分野」の専門家で、厚生労働省などの各種委員会の
メンバーとして御活躍されています。
この日は、午後から半蔵門駅近くにある建築業界のビルに行き、健康と住居に関する
委員会に出席するとのこと。
H氏は携帯用のノートパソコンを開いて、「住居の改善(転居)が健康に良い影響を
及ぼす」という調査結果を、様々な事例をもとに説明してくれました。
例えば、化学的処理された新建材をやめて無垢(むく)の建材に替え、部屋の気密度
を適切に保つ構造にした場合、アレルギー性疾患や脳卒中、高血圧等の発症率が低下
した事例等。
このことは容易に理解できることで、納得でした。
脳卒中で倒れる人の数が高くなるのは、12月から2月までの厳寒期。
そのため、厚生労働省では以前から、2月の第1週を「脳卒中予防週間」と定め(現在
は5月25日からの1週間で、脳卒中学会が主唱している模様)、暖かな居間から暖房の
ない便所や浴室へ移動する時の注意(寒暖の差の解消等)や、食生活の改善(塩分控
えめ)健診の重要性などを啓発してきたのです。
健康問題を「食事、運動、休養」の3大事項のみに収れんせず、人が生きて行く上で
深いかかわりを持つ住環境や労働環境からも捉えていくことがとても重要なことを、
H氏との歓談で再認識した次第でした。
今後、マイホームの取得や既存家屋の改築を計画している人は、その立地する地域が
土砂崩れや洪水、地盤沈下などの恐れがないかどうか、そして大手メーカー・ゼネコ
ンが売り出す大量生産・大量販売の組み立て式建築の廉価だけに目を奪われることな
く、その物件や改築内容が健康に悪影響がないかどうかも十分に検討することが、悔
いを残さないことになると言えるでしょう。

ここ数年前から、夏は酷暑、冬は厳寒に見舞われる異常気象が続いています。
私は寒も暖も、人間や自然にとって重要な天の恵みと思っています。
しかし、それも過ぎると考えもの。
人も農作物もやられてしまいます。
そのためには、日頃から極端な寒暖への備え、巨大地震や集中豪雨、竜巻などの発生
を想定した備えを図っていくことが、命と健康を守るためには肝要だと思います。

話は変わって。
先週末は「一般社団法人東井悠友林」の集いを開催しました。
内容は、精神科医で元名古屋検疫所長のH氏の健康講話と、その後の懇談会。
楽しく、ためになるひとときでした。
その2週間前は、毎年3月と9月に開催するゴルフコンペ。
平成6年に第1回が開催され、今回で第41回目。
このコンペはスコアを競うと共に、プレイ後の懇談会(酒宴)が大きな楽しみ。
それぞれの集まりは、私が提唱してお世話させて貰っていますが、その目的をキーワ
ードを並べて表現すると、人、談、歓。
人生の意義は、突き詰めると「人とふれあい、談じ、そこに歓びを感じて生きること」
と私は考えています。
生まれてきた意義、生きていく目的は、究極そういうことに尽きると確信しています。
たった一度の人生。
仕事の上下関係や欲得だけの人間関係しか持たない(持てない)人は、寂しいもので
す。
金や名誉や地位に恵まれていなくても、歓びを分かち合い、正直な話が出来る相手が
いる人は、きっと幸福な人生を送ることができるのではないでしょうか。

寒も暖も、歓も談も、ウエルカムです。
それでは良い週末を。