先ほど、(16日午後4時)駒込の日本医師会館から帰宅。
来週の土曜日に迫っている「社団法人東井悠友林・健康講話の集い」のご案内のため、
顧問の高久史麿氏(日本医学会会長)を訪問してきたのです。
高久先生は、4月11日から13日まで開催された、京都市での日本医学会総会を終えたば
かり。
会長室でお茶を飲みながら雑談してきましたが、こんなことを仰っていました.
自身の講演直前になり、事務局に預けておいた資料入りの大会用の紙袋を受け取ると、
自分のものではないことに気付き、至急事務局に確認を。
すると、京都駅直結の「ホテル・グランヴィア京都」にあることが判明。
聴衆を待たせてはいけないので、ポケットに入れてあったメモ書きで急場をしのいで、
講演を行ったとのこと。
高久先生は「お蔭で、あまり良い講演が出来なかったんですよ」と苦笑。
ちなみに氏(事務局)が持参したのは、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した
山中伸弥氏のもの。
「山中先生も、困ったんじゃないかな」と。
その他にも、ホテルに戻って部屋の鍵を開けても、内からロックされており、チャイ
ムをならしても、奥様が在室されているはずの部屋からの応答はなく、奥様に異変が
起こったのかと緊張し、フロントに確認して貰っても不明。
やむを得ず係員がドアを大きく叩き続けたら、奥様が何事かという様子で出てきて一
安心。
テレビを見ていて、音に気付かなかったとのこと。
「家内は耳が遠くなった・・・」と、これも苦笑で話されたので、私も大笑い。
でも大会も無事に終了し、やれやれの帰京だったようでした。
一昨日の14日(火)は、丁度私も入れ違いで京都に。
所用を済ませ、夕方からは京都在住の末弟(6人兄弟の6番目)と夕食を。
15歳年下の弟なので、52歳になった今でも、何となく子供の頃と同様に兄貴目線に。
しかし、今では3人の立派に成人した子供達の父親。必死に働いて一家を養い、誰も
大病したりぐれたり落ち込むことなどなく、みな明るく元気に今日に至っているので、
「よく頑張ってきたな」と感心。
ちなみに、長男坊は大学を出て吉本興行に。長女は看護師、次男は鍼灸師に。
弟は社会福祉法人に勤務するケアマネージャー。
弟の家に遊びに来る長男坊の友達は、最近大ブレークしているとのこと。
私はお笑い芸人の名前は、とんとわからず。
「漫才の長男坊も、そのうちにブレイクするのでは」などと日本酒の「月桂冠」の杯
をあけながら想像していると、弟が「この生ビールはうまいな!」と感嘆。
私も「美味いビールだな」と乾杯の時に感じていたので、ボーイさんに確認すると、
やはりサントリーの「プレミアムモルツ」。
翌15日(昨日)は、大阪駅近くの北新地にある電通・大阪本社を訪問。
20年前から親しくしている、現在は顧問(昨年まで社長)のU氏と、近くの堂島ホテ
ル内の洒落た静かな店で、和食に舌鼓を打ちながら日本酒の「呉春」の燗酒を酌み交
わして歓談してきました。
この時の生ビールも、前夕と同様に、柔らかくコクのある喉越し。大変に美味かった
ので確認すると、宣伝のお先棒を担ぐわけではないですが、やはりプレミアムモルツ。
東京で飲む味と、どこかワンランク違うようで、不可思議な気持に。
やはり関西は「サントリー」でしょうか。
U氏とは、同じ世代、同じ年。
そのせいか、U氏とは何を話しても通じるところがあり、話が弾んで楽しい時間を共
有でき、嬉しい限りです。
私の好きな人は、老若男女を問わず「自分を持っている人。他人への想像力が働く人」。
良い年になっても、相変わらず金や名誉や肩書や権威といった我慾に固執し、生臭く
生きているみっともない人が多い昨今、このような朋友がいるということは、人生の
幸福です。
たった1泊2日の小旅行。
新幹線のグリーン車での往復。
贅沢と思う人もいるでしょうが、新幹線は単に移動の手段ではなく、乗車自身が旅の
だいご味。
品川から京都までの2時間半ほどの車中も、貴重な旅の時間。
駅弁と飲み物を買い、井上靖の小説「ある落日」と池波正太郎のエッセイ「男のリズ
ム」を持参しながら、少しでも快適な空間を確保して楽しむのです。
それに、65歳からはJR東日本の「ジパング倶楽部」の会員として、総旅費の3割引きの
料金で乗車できるのですから、これを活用しない手はありません。
「旅は、自然が淋しい心や疲れた体を、優しく包み込んでくれるし、気分転換が出来
るし、思いがけない縁でいいお友達にも恵まれるし、私は誰にでもすすめるのです」
(瀬戸内寂聴「孤独を生ききる」・光文社文庫)
昨日の今日で疲れた体。それでも伸びをしながら、すでに「さて、つぎの「ふらり旅
行」は、どこにしようか?」と、舌舐めずりをしているのです。
それでは良い週末を。