東井朝仁 随想録
「良い週末を」

新たな希望と勇気を抱いて(2)
おはようございます。
今日から新年度。
昨日配信した昨年度最後のメールに続き、新年度最初の週末メールを配信します。
本当は先週に書きたかったことを、三重県の朋友A氏のメールに対する返信として書きま
したので、往復書簡の形です。
A氏は三重県の保守系(?)団体の役員として、長く活躍されていた方。
お手すきの時に、後半のA氏のメールをお読みいただき、それから私のメールをご笑覧く
ださい。
それでは、新型コロナウイルスの感染防止は当然のこと、季節の変わり目、心身の健康に
十分気を付けてお過ごしください。
良い新年度を!

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★私からの返信メール

おはようございます。
お説の通りです。

新型コロナウイルスなどの新感染症の発生は、今後もどんどん発生するかもしれません。
遠因として「地球温暖化」→北極の氷河が溶解→氷河期時代前の様々な病原菌が眠りから
覚め、現代の地球を駆け巡るから。そんな指摘をする学者も少なくありません。
地球温暖化も「地球環境の保護より、経済最優先」という、アメリカや日本や中国などを
はじめとした世界各国の飽くなき欲望が生んだもの。
人間の業としての欲望が、資本主義という制度に乗り暴走(ブレーキのないアクセルだけ
の思想)をし続けてきた結果、もはや、市場原理の競争主義は極限を超え、その資本主義
も終焉を迎えざるを得ない時期に。
そして、世界の国が徐々に中国の様な独裁・国家主義体制に変わっていく。
その一例が、今回のコロナ対策で如実に表れてきた。
どこの国も、中国が行っている出入国禁止、国内地域の分断・封鎖、国民一人一人の行動
の管理・制限・隔離という、国家権力を総動員した全体主義を習い始めている。
勿論、これは新型コロナウイルスの蔓延から国民を防御する、現時点での有効な緊急手段
であることは間違いないのだろう。
でも、本当にこうした強権発動、国家統制によるしか対応策は無いのだろうか、と心の中
がくすぶっている。
この切羽詰まった局面では悠長な検討は出来ようもないので、「政治判断=大統領や首相
の命令」で瞬時の対応を余儀なくされるのはやむを得ない。
が、今後のパンデミック・感染症対策を緊急に確立するのは当然として、果たして後でこ
うした一連の手法を十分に検証されることがあるのだろうか、と懸念する。
日本も、コロナ禍が一応収束した後も、このような国家主導の強権的な政治手法は、きっ
と経済や教育などのあらゆる分野で発揮されてくるような気がしている。
国民の自由は極端に制限され、行動は監視され、国民は独裁者の判断・命令に黙々と従わ
ざるを得なくなる社会。「令和」はそんな時代になるのでは。改元の際にも書いたが、
「令」などと言う冷たい言葉は、「命令、法令、号令」などしか思い浮かばないが、令和
はそんな予感がします。
それが良いのか悪いのかの判断は、いつに選挙による主権者・国民の総意にかかっている
でしょう。
また、それしかあり得ません。
まさに、自由と民主主義国家・日本の瀬戸際の時ですね。

★Aさんからのメール

おはようございます。
最近の新型肺炎の世界的な感染拡大について思うことは、第3次世界大戦が始まったなぁ〜
との思いが…。
傲慢な自国ファーストの先進国のリーダー達(トランプ、習近平、プーチン、ジョンソン、
安倍晋三など)が経済戦争をやっている間隙をぬって、ISイスラム国に替わって「自然
界という国」が地球環境をないがしろににしてきた全世界に、無差別生物兵器によるテロ
というより、戦争を仕掛けてきたのだと思います。
足並みのそろわない各国は防戦一方で、新コロナウイルスという新兵器の登場になすすべ
なく右往左往しているのが、今日現在であります。

また、日本は300年時代前の江戸時代に逆戻りしたようなもの。
諸外国との入出国を制限しているのは正に鎖国政策で、また県間移動についても要請とい
うことではありますが、江戸時代の諸藩の間の行き来を制限し、箱根に関所を設けて一般
大衆の行動を規制していた時代そのものです。
我が三重県の知事からも東京、大阪、名古屋に行くなとのお達しで、これからは江戸時代
同様に通行手形を知事からもらって懐に入れて、移動する時代が来たようです。
人類は生物としてのありようを再考せよ、と言う自然界からのメッセージかもしれません
なあ。