ランチ(昼呑み)に行こう |
この1週間で3回、ランチ会に行ってきた。 もちろんランチと言っても、短時間で一皿(丼)の料理をかき込んで、腹を満たす「サラ メシ(サラリーマンの昼食)」のようなものではない。洋食でも和食でも中華でも、店員 (仲居)が個々に何種類かのディッシュを配膳してくれる「ランチ・コース」が基本。 順々に良いタイミングで出てくる料理。その間合いも含めてビールやワインや日本酒を飲 みながら歓談する2時間ほどの昼の会食。しばし心がうかれる至福の時間。これが私のい うランチ(昼呑み)。 コロナ禍が続くこの2~3年、私にとって今やランチは久し振りに会う人や大事な人と語 り合いたい場合の、最良の手段となっている。 たとえこのコロナ禍が収束しても、わざわざ夜の帳(とばり)が下りてからネオン街に繰 り出すなどという面倒で疲れることは、余程のことがない限り無いだろう(余程とは、相 手・店・自分の気分の3点が良いということ) そこそこのレストランや割烹料理店などでは、夜の料金は昼の倍以上に高くなる(昔ほど、 今は素材の違いはない。名店も昼の営業にウエイトをかけてきている) 年齢的に夕方遅くから飲食すると、どうしても飲みすぎる傾向になる。 また帰りの道すがらや駅構内・電車内の混雑が煩わしい。 疲れる。 床に就いても、先ほどまでのお喋りと、体内のアルコールの作用で交感神経がハイになっ ていて、眠りが浅くなる。 結果、翌日の体調が不調になる。 という具合で、夜の会食はデメリットが多い。それはいつに、自分の加齢からくるものだ ろうが。 勿論、若い人達は、仕事の疲れから解放され、煌びやかなネオン街に飛び込み、ジョッキ や徳利をお替りしながら闊達にお喋りするのも楽しいだろうし、二次会でタレント志望の ようなアルバイトの女の子がいる洒落たスナックなどに行き、オハコの歌を歌ってチヤホ ヤされるのも楽しいだろうが。 私も勤労者時代、退庁後は1週間に最低2日は夜の街に繰り出し、2次会3次会へと流れ ていた。だから例えば2日×50週×40年(20歳~60歳)=4000日は外で飲ん で帰宅していた計算になる。 (60歳から70歳頃までも、結構出歩いていたが、これはカット。また、土曜・日曜日 には頻繁に野球やゴルフに出かけて打ち上げで飲んでいたが、これもカット) だが現在は、コロナ禍が幸いしたのと、前述のように70代という年齢からくる体力(筋 骨格系と違い、内臓は不可逆的に年齢相応に老化する)の衰えが自覚されてきたので、夜 飲みは激減した。 新型コロナは、また増加傾向にあるようなので、この先も夜の巷への魅力は衰退していく だろう。 この1週間は3回、ランチ(昼呑み)に出かけた。 先週の土曜日は、「(一社)東井悠友林の集い」を市ヶ谷の私学会館で開催した。23名 での中華コースのランチ。10名席の円卓に4名掛けで、6卓配置された大広間が用意さ れた。 この私学会館は、今から48年前、私が27歳になって10日後の時に「結婚を祝う会」 を開催した場所だった。 今は大改装されて館内のレイアウトが替わったようだが、当時は最上階にある大広間を使 い、百数十名の参加で大いに飲み語り、騒いだ。 13時から15時までの予約だったが、16時ごろまで延長した。 なぜなら、この日は仏滅で結婚式の予約が他には1件も無かったから、支配人から「時間 はご自由に。延長料金はとりません」とのサービスがあったから。 先週の土曜日も仏滅。 館内はのどかな雰囲気で、集いも楽しかった。 今週の火曜日は、厚生労働省の野球クラブ・厚生ブルーバッカスのOB会と称して、今春 定年退職したI君(私の後任監督)の慰労会を、北青山の料亭「浅田」で開催した。 畳敷きで掘りごたつ方式の、中広間。 こうした料亭は、都内でも数が少なくなり、夜の部では料金がべらぼうに高くなる。 しかし昼なら、夜のコースと同等の内容で値段は半分以下になる。 粋な掛け軸と見事な生け花がしつらえられた床の間。襖や漆喰の壁に仕切られた落ち着い た和室。おもてなしの心が溢れた丁寧なサーヴィスの店員や仲居さんたち。 こうした雰囲気で食べる加賀料理の数々と金沢の地酒は、一種名状しがたい味わいとなる。 そして昨日の木曜日は、南青山の福井料理店「望洋館」で、大学時代の旧友とのランチ。 ゆったりとしたテーブル席から清楚な内庭を眺めながら、福井の海の幸・山の幸のコース 料理と、やはり福井の地酒のぬる燗を口に運びながらの、2時間の会食。 このコースは1日10食限定のサービス・メニューで、質量ともに満足が行き、酒代を含 めて一人5000円ちょっとで済むので、使い勝手が良い。 勿論、店内の雰囲気も上品でおだやかで、ランチ(昼呑み)にはうってつけだった。 そんなこんなの1週間。 今日は今から(午前10時半)半蔵門へ。 12時から篠笛の個人稽古に。 13時に終了したら、これも行きつけの隣のビルにある焼き肉店へ。 格安のステーキ・ランチで小生ビールをちびちび飲んで帰る予定。 新型コロナの第7波の拡大も、懸念されています。 ロシアのウクライナ侵略戦争などの影響で、物価も急上昇し、国民経済も国や地方の財政 も悪化してくるでしょう。 日本の安全保障も、戦後最大の危機に面しています。 だからまずは、安全安心の範囲内で、やりたいことをやる。 そして先を考える。覚悟する。備える。それが喫緊の課題。 だからまずは、ランチに行きましょう!(話の飛躍か?) これで3回目の引用になります。 「明日ありと、思う心の仇桜 夜半に嵐の、吹かぬものかは」 それでは良い週末を。 |