厚生労働省老健局書記室
経理係長
山 田 大 輔
アラフォー(40歳前後)という言葉が世間で流行って久しくなりますが、私も気づけば今年で39歳になります。まだまだ先と思っていましたが、人生の折り返し地点に突入です。
時が過ぎる早さと人生の短さを痛感します。
思い返せば30代に入ってからというもの、多くの方と同様それまでとは生活が一変しました。結婚して、子どもが生まれて、仕事もヒラ係員から少し責任を持ったポストになり、「責任をもってしなければならないこと、自分より優先すること」が公私ともに劇的に増加しました。家でも職場でも、あちこちから声(依頼)がかかるので、ゆっくりと落ち着く暇がありません。
(しいて言えば、通勤時間(片道1時間)が誰にも邪魔されないプレミアムな時間です)
こんなに人気者!?になったのは人生でも初めての経験でありがたいのですが、とにかく「目の前のことをどんどんやらなければいけない」。しかし、やればやるほどもっと声がかかるというジレンマも、、、。
総じて30代の生活は、それまでと比べ加速度的に早く時間が過ぎ去っていくような感じがしています。
ところで、40歳というと、論語では「四十にして惑わず」(40歳になって心が迷わなくなった)とも言われているように、私が幼い頃(小中学生)は、相当立派な大人に感じたものです。
その中でも私の中学1年の時の担任はとても印象的でした。その方は証券会社を退職してから教師になり、剣道一筋の方。体型から「たぬき」というあだ名が付くぐらい恰幅良く大らかでいつもニコニコ。生徒一人一人に授業の後にコメント(手紙の往復)をくれるなどまめな面もあり生徒の心をつかみます。しかし一旦怒ると剣道仕込みの怒鳴り声が強烈!
子どもながらに、芯があり、懐が深く、本当に尊敬できる魅力的な先生でした。しかし、当時その年齢は36歳。中学生の私は、人は36歳になるとこんなにも頼もしくなるんだなぁ、と思ったことをはっきりと覚えています。
その経験から、私は36歳になった際、「果たして先生のような立派な大人」になっているだろうか、と自分自身を振り返ってみましたが、どう考えてもその領域にたどり着いているとは思えません。むしろ、いつかはたどり着けるものでしょうか。その答えは判定しようがありませんが、私にできることはその「遙かなる目標」をこれからも追い続け日々努力、邁進すること以外にないのだということです。
人生の折り返し地点という「不惑」の年代に突入しますが、まだまだたくさん新しいことに挑戦し、迷い、惑い、そして、できればたくさんのワクワクがある「富ワク」な40代を目指していきたいと思っています。