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東井悠友林

 ~フレイル予防について ~
                (2025/12/9掲載)
     山口県職員退職者の会会長
          西 田 隆 男
 
        
 前回の寄稿から8年、随分とおひさしぶりです。
 今年9月に70歳となりましたが、まだまだ元気いっぱいにすごしております。
 最近、フレイル予防についての講演会に参加しましたので、フレイル予防の観点から私自身の現状について、お話ししたいと思います。

  フレイルとは、心と身体の働きが弱くなってきた状態を言い、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。
 年齢を重ねていくと、心身や社会性などの面でダメージを受けたときの回復力が低下し、これによって健康に過ごせていた状態から、基本的な生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。 フレイルは大きく3つの種類に分かれます。
 一つ目が「身体的フレイル」です。運動器の障害で移動機能が低下したり(ロコモティブシンドローム)、筋肉が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表的な例です。高齢期になると、筋力は自然と低下していきます。
 二つ目が「精神・心理的フレイル」です。高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態や軽度の認知症の状態などを指します。
 三つ目が「社会的フレイル」です。加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態などをいいます。
 これら3つのフレイルが連鎖していくことで、老い(自立度の低下)は急速に進みます。
 フレイルには「可逆性」(逆に戻りうること)という特性もあります。 自分の状態と向き合い、予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができます。
 予防で掲げている柱は3つあります。一つは、たんぱく質をとり、バランスよく食事をし、水分も十分に摂取するなどの「栄養」です。次に、歩いたり、筋トレをしたりするなどの「身体活動(運動)」。そして、就労や余暇活動、ボランティアなどに取り組む「社会参加」です。

 そこで、フレイル予防の観点から私の現状について、述べてみます。 まず、「栄養」です。毎朝の食事は、7時頃にいただきます。焼き魚、納豆、わかめ入り味噌汁、白米、それからヨーグルトが定番で、タンパク質を多く取るようにしています。昼は、働いているので、愛妻?弁当をいただきます。晩ご飯は、概ね午後6時過ぎから、肉、魚、野菜料理を中心にノンアルコールビールで乾杯します。これまで、夜は白米を食べていませんでしたが、最近は軽く一杯の白米を食べるようにしました。その後に、日本酒かワインを2合程度飲みながら7時半頃に終了です。
 夜に飲みに出ることは少なくなりました。それでも月に1~2回程度は、出ていますが、午前様にはならないよう気をつけています。
 ということで、最近の健康状態は概ね良い状態になっています。
前回の寄稿において、私の手術歴を記していますが、その後の手術歴についてここで紹介します。65歳の時に、心房細動が再発して、2回目のカテーテルアブレーション手術を受けました。1回目から9年目でした。それから5年経過しましたが、正常な状態が続いています。
 次に、前立腺の核出術を昨年4月に受けました。50歳過ぎた頃から小便がなかなか出ないようになり、前立腺肥大ということで緊張を和らげる薬を飲んでいましたが、利かなくなり、医師のすすめにより、経尿道的前立腺核出術(TUEB)という尿道の先から内視鏡を入れて前立腺を切っていく手術を受けました。全身麻酔で、8日間入院しました。
 今では、薬も飲まず小便がドバドバッと出て、非常に快適です。
 最後に昨年の10月に受けた、大腸の切除術です。前回の寄稿において、大腸憩室炎に罹ったことを述べましたが、それから何度も炎症が再発しては直るということ繰り返していました。とうとうその部分を切除した方が良いとのことで、腹腔鏡(内視鏡)手術で大腸を25㎝切除し、16日間入院しました。長年のアルコールの飲み過ぎが原因といわれましたが、今では何もなかったようにお酒も飲んでいます。
 次に、2番目の「身体活動(運動)」です。
 まずは、毎朝、3~5キロメートル程度歩いています。近くに明治維新百年記念公園という大きな公園があり、そこまで歩いて行き、グラウンドを2~3周回っています。握力が筋力全体のバロメーターとなるということで、握力アップを図るためハンドグリップを両手に持ちながらウオーキングに励んでいます。
 それから、なんといってもゴルフです。週1回のラウンドと練習はできるだけ欠かさないようにしています。最近は70歳となり、ゴールドティから打てるようになったので、スコアもなかなか良く、やる気満々という状態です。
 最後に3番目の「社会参加」です。
 仕事は、4年前に山口県経営者協会を辞め、現在は山口県商工会館というところに勤めています。6階建てビルの管理運営に携わっています。
 また、現在、県庁職員OBの会(山口県職員退職者の会)の会長をしています。前任の会長の辞任に伴いピンチヒッターとして就任しましたが、既に3年以上の期間となりました。本部の総会、懇親会等の他、7地域の支部の総会、懇親会等に駆けつけ、挨拶の他、会員との懇親を深めている状況です。

 単なる、私の近況報告になってしまいましたが、現在はフレイルの状況とはほど遠いと自負しております。
 引き続き皆様と会える日を楽しみにしています。

~懐かしい思い出と
   私の健康に関すること ~
                (2017/11/1掲載)
 
 山口県経営者協会の西田と申します。
 現在62歳と1ヶ月の元気いっぱいの中年です。
 東井悠友林、創立5周年おめでとうございます。私も当初からの賛助会員ですが、なにぶん山口なので、会合に一度も参加したことはありません。しかしながら、会合の写真の皆様の楽しいお姿や、楽しいエッセイを拝見し、懐かしく、一度は参加してみたいと思う幽霊会員です。3ヶ月に一度ぐらいは、上京の機会がありますので、日程が合わないかなあと期待を寄せています。
 東井さんとのおつきあいは、もう20年になります。山口県東京事務所で厚生省(当時はまだ厚生省でした)の担当をしていた平成9〜12年度の4年間、東井さんが主宰しておられた「六本木会」(8回前のエッセイに広島県庁の徳光さんが詳しく書かれておられます。)の会員で、東井さんには、年に3回程度の「会合」だけでなく、食事に誘ってもらったり(逆接待は可)して、大変お世話になりました。また、当時は東井さんがプレイイングマネージャーをしておられました野球チーム「ブルーバッカス」(厚生省職員野球部)のゴルフ大会に参加し、19番ホールの打ち上げ、2次会と夜遅くまでおつきあいさせていただきました。
 そのブルーバッカスゴルフ大会に一緒に参加していたのが愛知県庁の内田さん、愛媛県庁の河瀬さん。東京勤務が終わり、それぞれ所属の県庁に戻っても、毎年3県持ち回りで、ゴルフをしておりまして、そこに時々東井さんに来ていただき、ゴルフと昔話に花を咲かせております。(そこで起こった珍体験などが東井さんのエッセイ「良い週末を」のネタになっています。)
 私は、昨年3月に山口県庁を定年退職し、現在の職場に勤務しております。経営者協会というのは、各都道府県にあります。戦後まもなく、労働争議が激しい頃、経営者も団結しなければということで創立。当初は、主に労務管理問題を重点的に扱っていましたが、最近の労使協調路線により、会員相互の交流、県や国に対する要望や提言を中心に行っている経済団体です。経団連の地方組織という位置づけになります。
 専務理事の仕事は、会長、副会長はじめ会員会社との連絡調整や情報交換、また、県庁や労働局との連絡調整や情報交換、時には懇親会のセットやゴルフ大会のセットなど、東京事務所時代(県庁の最後の職場は大阪事務所でこれも同様の仕事)とほとんど変わらない仕事をしているなあと改めて思っております。
 東井悠友林の事業活動は、心身の健康の保持・増進に関することですので、ここで、私自身の健康に関することを報告したいと思います。50歳までは、入院したこともなく、病気も風邪をひく程度の私でしたが、50歳を過ぎて、いろいろな症状が出て、手術や入院をしてきました。
まず、53歳の時に急性心不全で入院14日。その日はゴルフの日でしたが、朝目が覚めると発熱があり、また身体から力が抜けて、起き上がれないので、ゴルフをキャンセルして、妻に病院に連れて行ってもらったら、即入院。当初は胆嚢炎という医師の見立てで、胆嚢を切ろうとしてレントゲンを撮ったら、心臓が1.5倍に腫れていたということで、抗生剤の点滴投与ですみました。ただ、仰向けに寝られず、身体を45度起こしたままずっとベッドに張り付いていました。見舞いに来た知人に病名を言うと、新聞で掲載される有名人の死因のトップの病名だと笑われました。
 次は56歳の時、その少し前から不整脈というか心房細動と言われていて、脈を正常にする薬を飲んでいましたが、薬が効かなくなったので、カテーテルアブレーション と言う手術をしました。入院期間は5日間でした。全身麻酔で手術当日は身体を動かせず、尿瓶を利用しましたが、2日目からは特に不自由を感じないぐらいの手術でした。既に6年以上経過しますが、不整脈は出ておらず、薬も飲んでいません。手術をやって良かったなあと思っている手術です。
 次は57歳の時の痔の手術。これは日帰り手術でしたが、出血は2週間ぐらい有り、おしりにガーゼを当てるなど不自由でした。
 その次は、60歳の去年です。鼻の手術。鼻の中心の柱の鼻中隔が曲がっていると昔から言われていましたが、鼻づまりがひどくなってきたので、内視鏡による鼻中隔矯正術を受けました。日帰り手術といいながら、出血や痛みで3日ぐらい安静状態でした。今では鼻の通りもよく、においもわかるようになり、手術をして良かったと思っています。
 そして、今年のゴールデンウィークに罹った、憩室炎。大腸にくぼみができて、そこに便が滞留し、炎症を起こすというもの。前日から胃腸がシクシク痛み、そのうち38度ぐらいの熱が出てきましたので、夜間救急に行ったら即入院。これも5日間の抗生剤の点滴投与ですみました。
 現在は、どこも悪いところはなく、ゴルフやうまい酒を飲んで人生を楽しんでおりますが、振り返ってみますとつくづく健康っていいなあと思う今日この頃です。
 こんどこそ皆様と会える日を楽しみにしています。