日米の大学生らが7~8月に両国の歴史認識などについて話し合う第63回日米学生会議
(国際教育振興会主催)に向けた広島研修が28、29両日、中区であった。会議に出席
する全国の大学生や、広島市立大、広島学院高の学生・生徒計42人が参加。29日は、
人類史上初めて原爆が投下されたヒロシマの経験から米側に何を伝えられるかなどを
議論した。
前半で水本和実・同大教授が講演。太平洋戦争中に投下された原爆について、「米国
や中韓などの視点を理解しないと、日本の話は伝わらない」としたうえで 「ヒロシマ
が提起できるのは、原爆の非人道性と、日米、日中など対立する個別利害を超えた平
和を考える機会だ」と述べた。
その後、学生らは、4グループに分かれ、核兵器をめぐる日米の立場、核廃絶への道筋
などについて議論。最後に「日米中などのさまざまな視点を理解することで平和につな
がるのでは」などと発表した。
東区出身の東京大医学部3年、小田康弘さん(20)は「原爆は他の爆弾とは全く違う。
核兵器がどのような兵器かを米側に伝えてきたい」と話していた。
会議は7月28日~8月21日、日米の学生たちが共同生活を送りながら東京、新潟などで
開かれる。【星大樹】
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